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2016年6月10日 (金)

『生きる:劉連仁の物語』

Photo_3 『生きる:劉連仁の物語』
の読書会記録


森越智子著
童心社
2015.07




アンヌ
:この物語を読んで驚いたのは、過酷な拉致と労働の事だけではなく、戦争が終わったのも知らないまま主人公が13年間もたった一人で生きていたことです。横井庄一さんや小野田さんを思い出します。でも、劉さんは特殊訓練を受けた軍人などではないただの農民。それなのに、雪の北海道という過酷な土地で、恐怖が彼を穴から出さなかったと知り慄然としました。そして、物語があっさり終わり、エピローグと資料が50ページあるという作りにちょっと茫然としました。そこに書かれたドイツとの戦後補償の仕方の違いとか、いろいろ考えさせられました。

ルパン:劉さんの物語を全部読み終わったあとで、それを裏打ちする資料がついているところが私はいいと思いました。これなら子どもでも興味をもって史実の資料に目を通します。地図もついていてわかりやすいし。劉連仁さんは、過酷な運命のなかでも、生きて帰れて家族と再会できたけれど、命を落とした人がたくさんいたと思うと心がいたみます。これは実話ですが、物語としてもよく書けていると思います。よけいな感情移入がほとんど感じられないし、それでいて人物や情景の描写がゆきとどいています。時系列も一直線で迫力があります。ともかく、圧倒されました。

ハリネズミ:プロローグとエピローグをのぞくと、物語は一直線に進みますもんね。

さらら:谷口正樹さんの装丁が、とてもきれい。以前に、茨城のり子が詩を書いた『りゅうりぇんれんの物語』を読んだり舞台で見たりして、劉連仁の人生は知っていました。描写が細かくて、白菜みたいなのにニラまいて食べるところなど、具体的にどんなものを食べていたかがわかりますね。炭鉱から逃げて、どのように生き延びたか、実感を持って読むことができました。また説明的なところは一字下げてあったり、資料を入れるバランスなど、編集としての工夫にも拍手したい。でも物語として読み始めたのに、エピローグでがらっと文章が説明調になり、少し違和感を覚えました。例えば、エピローグには劉さんが日本国の強制労働の不法性を訴える声明文が出てきますが、これも劉さんの肉声なのでしょうか。物語で深く劉さんの心に入っていただけに、エピローグで急に外側から伝えたいことに内容が変わり、「エピローグ」という言葉の使い方がふさわしかったのか、よくわかりませんでした。さらに読者の子どもに感じてほしいことまで、エピローグに盛られている気もします。

ルパン:子どもに史実を伝えるためには、それも必要だと思いますが。

レジーナ:加害者としての日本は、日本の児童文学ではなかなか描かれないので、意欲的な作品だと思いました。肥だめにもぐって逃げたという話はときどき聞きますが、連仁が体験したことのにおいや寒さも伝わってきました。よく調べて書かれていますし、ていねいにつくられている本ですね。事実に基づく話なので、物語としてのおもしろさとは少し違いますが、こういう本を子どもに手渡していきたいと思いました。

レン:私もおもしろく読みました。中国から連行されてきた人がいたのは知っていましたが、その内実は知らなかったし、私はこの人物のことも知りませんでした。たくさんの資料を、よく整理して、わかるように書いているのがすごいなと。子どもの読者に伝わるように書かれています。ルビが多い黒々とした字面でつらそうな話だけど、劉さんが生きのびるとわかっているので安心して読めます。エピローグの部分は、物語の中に入れるという方法もあるのでしょうけれど、これはそうしないで成功していると思います。これを全部物語に盛り込んで途中で説明していったら、リズムも出てこなくて、物語がつまらなくなってしまいそうです。劉さんの苦闘に焦点をしぼっているから、生き生きとして臨場感が出ているのだなと。要所要所で心の声を地の文に入れた自由間接話法もとても効果的です。こういう難しいテーマの本をていねいに作って出し続けている版元さんがエライと思いました。

西山:茨木のり子の詩をいつ読んだのか、どう知ったのか・・・・・・なんとなく「りゅうりぇんれん」という名前は切なく懐かしく親しく感じてきました。強制連行の事実を認めようとしない発言などに対抗できる具体性が印象的です。例えば、軍服?着せて写真撮れば一般人じゃないと言えてしまうからくりとか。ともかく、一冊の本としての作りがすごいと思います。内容的には、好みの問題ですが、例えば、p138の短文を重ねていく描写とかが、意地悪な言い方かもしれませんが自己陶酔気味に感じられて、かえって作品の重厚さを損なっているようにも感じました。もっと押さえて書いても良かったのではないかと。あと、p226で同じ歴史を繰り返さないために中国人も日本人と一緒に努力しなければならないというのは、劉さんは、何の反省も必要じゃないと思うので、ひっかかりました。

ハル:「課題図書」ってこういう本のためにあるんだと思います。ドキュメンタリーではなくて物語として書き上げることの意義を強く感じました。日本はほんとうにひどいことをしてしまったのに、劉さんがとても優しくて、それがまたつらい。苛酷な環境でも、仲間を思うとき「思い出すのはなぜか笑顔」だったというところや、憎たらしい日本人の鬼監督のことまで「本当は怖かったんじゃないか」と思いやるところとか、思い出すだけでも胸がつまります。最後の「エピローグ」は、「資料編」として別にする手もあったと思いますが、そうすると読まなくなっちゃうから「エピローグ」にしたのかな。おかげで飛ばすことなく読めてよかったです。だけど、せっかくここまで著者の伝えたいことを表現のなかに織り交ぜてきたのに、最後で少し意見を押し付けられたような印象を受けました。この本で読書感想文を書こうと思いながら読んでいたら、「もう、いま自分もこういうことを書こうと思ったのに!」って思う子もいそう。自分なりの考えがもてるように、読者に時間を与えてほしかったです。

マリンゴ:劉連仁さんの史実を知らなかったので、勉強不足で申し訳ないと思いながら読みました。これが課題図書になったのがすごいと思います。臨場感があって、北に向かってしまうときは、「あー、そっち行っちゃダメ―!」とさけびたくなりました(笑)。ただ、エピローグで、少し盛り込みすぎている気がしました。小説のなかの強制雇用を、現在の非正規雇用の問題につなげて、さらに原発問題につなげて、これらが劉さんの働かされていた炭鉱と「大きなちがいがあるでしょうか」と結びつけてしまうのは、やや乱暴に思えました。この本では、あくまで劉さんの話に終始しておいたほうが、伝わりやすかったかなと感じています。

ハリネズミ:私も、日本の子どもの本で、加害者としての日本の側面を書いた本は少ないので、貴重だと思いました。童心社は日・中・韓平和絵本も出していますね。それについての話をうかがったとき、たとえば従軍慰安婦などについても右翼からクレームが来るから、クレームが来ても対応できるだけの事実をきちんと押さえておくと編集の方がおっしゃっていました。この作品も日本軍の強制連行を扱っているので、そういう配慮もちゃんとしながら、それでも出すというところが素晴らしい。私は小野田さんや横井さんについては知っていましたが、劉さんについては何も知らなかったので、初めて知って申し訳ないという気持ちと、この方の強さにも胸を打たれました。誤解を恐れずに言うと、劉さんの逃避行はサバイバル物語としても読めると思うんです。でも、エピローグには、奇跡の生還を遂げてからも「言語障害や対人恐怖症などの後遺症に、劉さんは長い間苦しめられました。また、悪夢にうなされ、山林に入るとパニックを起こす逃亡生活の後遺症は、終生癒えることがなかったといいます」と書いてあるのを読んでドキッとしました。実人生は、ふるさとに帰れればハッピーエンドってわけにはいかないんだと。欲を言えば、物語として読んだ時に、一緒に逃げたほかの人たちは見つかった後無事に故郷に帰れたのだろうか、なんていうことが気になったので、エピローグでもちょっと触れてくれると、さらによかったかな、と思いました。最後のところなど、ちょっと浪花節っぽい記述もあるんですが、とにかくこんな方がいたんだという事実に圧倒されてしまいました。あと、作者が劉さんの足跡をていねいにたどっているので、劉さん=善 日本人=悪という図式にとどまらないリアリティが『ラミッツの旅』(グニッラ・ルンドグレーン著 きただいえりこ訳 さえら書房)より感じられます。

ルパン:182ページに、「隆二は戦争を知らない。日清・日露の戦争は教科書で習った。でも、父さんたちが知っている戦争がどんな戦争だったのかは、だれもちゃんと話してくれたことがない」とあります。これは、現代の子どもにも通じるのでは。今でも、日本の子どもや中高生は、現代史は学校でほとんど教わらないのです。

西山:「戦争児童文学」という言葉を使い始めた石上正夫さんが東京大空襲の被害が激しかった地域の小学校に赴任したとき、子どもたちが東京大空襲のことを知らなかったとおっしゃっていたことを思い出しました。校庭の隅を掘れば白骨が出てくるような時代に。親たちはあまりにも辛い体験で、口を閉ざしていたというのですね。近すぎると返って語れないというのがあると思います。

ハリネズミ:広島や長崎の被爆者の中にも、子どもの結婚などを考えると自分が被曝したことをなかなか語れなかったとおっしゃる方がいます。

ルパン:戦争が終わって10年以上が経っても、劉さんの中で戦争はずっと続いていたのですよね。ものすごく切なく感じました。

 

ハリネズミ:さっき、西山さんがp226の「劉さんはその生涯をかけて、子孫たちが再びこうした目にあわないことを願い、同じ歴史をくり返さないために、中国人も日本人と一緒に努力しなければならないことを説いて、幽界の人となりました」というところで、「中国人にはなにも責められる点はないのに」とおっしゃいましたが、私はちょっと違うように思います。ナチスにあんなに苦しめられたユダヤ人が、今パレスチナ人に対して同じような理不尽な扱いを平気でしているのを見ると、劉さんは、日本人が悪いという気持ちを最終的には超えて、中国人だって同じような状況におかれれば同じような過ちをすることがあるかもしれない、というところまで認識が深まっていたんじゃないでしょうか?

(2016年5月の言いたい放題)

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