アンネ・フランクの誕生日
昨日は「JBBYノンフィクションの子どもの本を考える会」の5回目。ちょうどアンネ・フランクのお誕生日(生きていれば90歳)だったので、ホロコースト教育資料センター理事長の石岡史子さんと、『アンネのこと、すべて』(ポプラ社)の翻訳をなさった小林エリカさんに来ていただいて、アンネ・フランクについての新しい記録映画『アンネの日記第三章〜閉ざされた世界の扉』を見たあと、二人のお話をうかがいました。
私は、アンネやホロコーストものは日本ではたくさん出版されて、どれもそこそこ売れるし、ハリウッドでもホロコーストものはたくさん映画になってアカデミー賞をはじめいろいろな賞をとっているけれど、それって結果として今イスラエルがパレスチナに対してやっていることを隠蔽することにもなってるんじゃないか、と思っていたので、失礼ながらそういう質問をしてみました。それに対して石岡さんは、「イスラエル政府を批判するのはいくらでもすればいいと思うけど、あんなに迫害されたのにまたパレスチナ人を迫害してるユダヤ人ってだめだよねというのは違うんじゃないか。」というふうにおっしゃいました。民族性の問題じゃないですよね、確かに。パレスチナのことがあるから、欧米ではまたユダヤ人に対するヘイトの風潮が大きくなってきているそうです。
それから、「日本が第二次大戦中にアジアでやったことを忘れて、アンネ、アンネともてはやすのはどうか」ということに対しては、石岡さんも小林さんも、もっと広い視野で考えていらっしゃることがわかりました。石岡さんは「私たちは、自分が批判されない物語にとびつく。アジアに対してもっと想像力をもってほしい」とも語られました。いただいたホロコースト教育資料センター(愛称Kokoro)のチラシをあとで見てみると、「Kokoroが目指す教育」として、
・一人の命の尊さを考える
・差別や偏見を生み出した人の心の弱さを学ぶ
・他者の痛みを創造し、思いやる心を育む
・多様な文化、民族、宗教を知り、広い視野をもつ
・平和をつくりだすために自分ができることを考える
と書いてありました。
https://www.npokokoro.com
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