JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2019」の選考会
一昨日は、JBBYの『おすすめ! 世界の子どもの本』(翻訳児童書のおすすめ本を載せたガイドブック)の選考会。場所は、国際子ども図書館の研修室をお借りしました。選考委員は、土居安子さん、福本友美子さん、神保和子さん、代田知子さん、そして私ですが、神保さんと代田さんがやむを得ぬご事情でいらっしゃれなかったので、選考委員三人と事務局の鳥塚さん、編集担当の梓澤設夫さんの五人で、候補作を前にしていろいろと話し合いました。
この選考は、こんな過程で行われます。
1)各選考委員が、当該年(今回は2018年)に出版された翻訳児童書(カテゴリーは絵本、読み物、ノンフィクション)の中から、内容・翻訳ともにすぐれていると思う候補を出しあう。→その結果、絵本41点、読み物40点、ノンフィクション27点が候補に挙がりました。
2)候補作を各選考委員が原則的に全部読んで、それぞれ評価をリストに書き込む(◎、○、△、×で)。意見がある場合は、備考欄にそれも書き込む。特に考慮が必要な場合はメールでやりとりして意見交換する。
3)選考日には、評価が書き込まれた表をチェックしながら、そして候補作全点を並べてそれも見ながら、議論を重ね、『おすすめ! 世界の子どもの本』で取り上げるかどうかを決めていく。→その結果、2019年度版には、絵本26点、読み物29点、ノンフィクション14点の、合計69点を掲載することに。
*この後、選考委員が分担して各作品の内容を紹介する文章を執筆し、書誌事項も加えていきます。
*また翻訳家によるエッセイや、その他の記事も集めて、みなさんに読んでもらってもおもしろい冊子に仕上げます。
*もう一つ言うなら、JBBYは予算がないのでこのガイドブックも、ほかからのご寄付をいただかないと出版できません。2018年版はデジタルカタパルト株式会社さんからご寄付をいただいて発行しました。(写真は2018年度版)
« 『はじめてのはたらくくるま』(講談社)について | トップページ | ユニセフハウス(高輪)での、アフリカの児童書展(朝日新聞) »
「エッセイ・つぶやき」カテゴリの記事
- 寒くなる(2020.10.21)
- ユニセフハウス(高輪)での、アフリカの児童書展(朝日新聞)(2019.08.06)
- JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2019」の選考会(2019.08.01)
- 『はじめてのはたらくくるま』(講談社)について(2019.07.05)
- アンネ・フランクの誕生日(2019.06.13)