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バオバブの著書・訳書

2017年4月22日 (土)

『くらやみのなかのゆめ』

『くらやみのなかのゆめ』Photo_4
が出ました

クリス・ハドフィールド 文
ザ・ファン・ブラザーズ 絵
さくまゆみこ 訳
編集:喜入今日子さん
装丁:城所潤さん
小学館 2017.02.20
原題:THE DARKEST DARK by Chris Hadfield & The Fan Brothers, 2016


クリス・ハドフィールドは、カナダ人の宇宙飛行士。子どもの頃、アポロ11号の月面着陸をテレビで見て、宇宙飛行士を志したのでした。ギターを国際宇宙ステーションに持ち込んで、デヴィッド・ボウイの曲を歌ったり、船外作業中にとつぜん目が見えなくなったのに落ち着いて行動したことでも有名な人です。

彼は、小さいころ暗闇が怖くてたまらなかったのですが、やがて暗闇を,力強くて不思議で美しいものだと感じるようになります。「夜のやみは,夢をうみだし、朝の光は、その夢を実現するためにあるのです」とも語っています。

ザ・ファン・ブラザーズは、アメリカ生まれでカナダに暮らしているイラストレーターの兄弟です。日本で紹介されるのは、この作品が初めてだと思います。

暗闇を怖がる子どもたちに手渡してもらいたいと思っています。

『フローレンス・ナイチンゲール』

Photo_2 『フローレンス・ナイチンゲール』
が出ました

デミ 作
さくまゆみこ 訳
装丁:森枝雄司さん
編集:鈴木真紀さん
光村教育図書 2016.12.20
原題:FLORENCE NIGHTINGALE by Demi, 2014

ナイチンゲールの本は日本でもたくさん出ていますが、この作品のキモは、デミが描いているというところ。

私は、ナイチンゲールという人はずっと現場で看護の仕事をしていたのかと思っていましたが、じつは違いました。35歳の時に熱病にかかり、その後は主にベッドで研究したり執筆したりしていたのですね。

ナイチンゲールが状況を改善するまでは、当時の病院は、排泄物があちこちにあったり、ネズミがかけずり回っていたりして、相当不衛生だったようです。デミも、そういう場面を描いているのですが、彼女の絵は汚くならないのですね。

原書は金色が使ってあるのですが、日本語版は金が使えなかったので、森枝さんが、題字に細工をして、かがやいているようにデザインしてくださいました。森枝さんは、いつもすてきな工夫をしてくださいます。

こういう科学・知識の絵本は、文章をただ訳すだけでなく、原書の記述が正しいかどうかも私は調べて確かめます。そうでないと、安心して日本語にすることができないので。

2016年12月18日 (日)

『紅のトキの空』

Photo_3 『紅のトキの空』
が出ました

ジル・ルイス 作
さくまゆみこ 訳
平澤朋子 装画
中嶋香織 装丁
岡本稚歩美 編集
評論社 2016.12
原題:SCARLET IBIS by Gill Lewis, 2014


『ミサゴのくる谷』や『白いイルカの浜辺』でおなじみのジル・ルイスの作品です。ルイスは獣医でもあるので動物の描写が正確だし、困難な状況を抱えた子どもたちに寄り添おうとする気持ちが、この作品にも反映されています。

この作品に象徴的に登場するのは、ショウジョウトキ(スカーレット・アイビス)。トリニダード・トバゴに生息する真っ赤なトキです。そこから名前をつけられたスカーレットは12歳で、褐色の肌(写真でしか知らない父親がトリニダード・トバゴの人だったのです)。精神的な問題を抱えた母親と、発達が遅れている白い肌(父親が違うということですね)の弟との三人暮らし。毎日の生活をなんとか回しているのはスカーレットなのですが、なにせ12歳なのでそれにも限界があります。

スカーレットは母を心配し、弟を守ろうと懸命なのですが、住んでいるアパートが火事になったことから、これまでの暮らしとは違う世界に投げ出されてしまいます。
果たしてスカーレットたちは、自分の居場所を見つけることができるでしょうか?

この作品にも、傷ついた鳥や捨てられた鳥の世話をしているマダム・ポペスクという魅力的なおばあさんが登場します。

今回も平澤朋子さんがすてきな絵をつけてくださいました。

ジル・ルイスは後書きで、主人公スカーレットのような、家族の責任を自分が背負わなくてはいけないと思っている子どもが、英国にはたくさんいると書いています。また、「家」や子どもの居場所について考えて書いた本だとも述べています。


『ウィニー:「プーさん」になったクマ』

Photo_2 『ウィニー:「プーさん」になったクマ』
が出ました。

サリー・M・ウオーカー文
ジョナサン・D・ヴォス絵
さくまゆみこ訳
汐文社 2016.10
WINNIE: THE TRUE STORY OF THE BEAR WHO INSPIRED WINNIE-THE-POOH
by Sally M. Walker, illustrated by Jonathan D. Voss, 2015


『ウィニー:「プーさん」になったクマ』が10月に出ました 。表紙が原作となっているのはちょっと解せないので問い合わせたところ、単なる間違いでした。リライトなどは一切せず、原文に忠実に訳しています。

『クマのプーさん』のぬいぐるみは、ウィニー・ザ・プーという名前ですが、ウィニーという名前がついたいきさつを、この絵本では子どもにわかるように語っています。クリストファー・ロビンは、ロンドン動物園でウィニーという名前のクマに出会い、それが印象に強く残っていたのですね。そしてウィニーは赤ちゃんの時に、鉄道の駅で、カナダ陸軍の獣医だったハリー・コルボーンに引き取られたクマだったのです。どうしてそのクマがカナダからロンドン動物園までたどりついたのか、ウィニーはどんなクマだったのか、という実話に基づいた絵本です。

同じ実話に基づいて、評論社からも『プーさんと であった日』というのが出ています。評論社の絵本の文を書いたのは、コルボーンのひ孫のリンジー・マティックさんで、そちらはコルデコット賞をとっています。

こちらの『ウィニー』は、動物園に来た後のことまで描かれているので、両方見比べてみると、おもしろいかも。

2016年11月17日 (木)

『明日の平和をさがす本:戦争と平和を考える 絵本からYAまで』

Photo 『明日の平和をさがす本:戦争と平和を考える 絵本からYAまで』
が出ました。

宇野和美・さくまゆみこ・土居安子・西山利佳・野上暁 編著
ほそえさちよ 編集
いとうひろし 装画
鷹觜麻衣子 デザイン
岩崎書店 2016年11月30日



この国は、深慮なしの政治家のせいで、だんだん戦争に近寄って行っている気がします。そんな不安を抱えている私たちが相談して、この本を出しました。これは、戦争や平和を考えるための子どもの本のブックガイドです。

子どもの本は、すべての学びの入口でもあるので、子どもに手渡すだけでなく、大人にも読んでほしいと思っています。

1ページ1冊の割合で作品が紹介されているだけでなく、ところどころにコラムがあって、まとめて考えることができる仕掛けになっています。編著者だけでなく、三宅興子さん、落合恵子さん、ひこ・田中さん、中島京子さん、安保関連法に反対するママの会の方、SEALDsメンバーだった方たちなど、何人かの方たちにも原稿を書いていただきました。

読んでおもしろいブックガイドになったかと思います。表紙の絵やカットは、いとうひろしさんが描いてくださいました。私はブックトークなどで戦争の本を取り上げるときのヒントもコラムで書いています。

野上さんが書いた前書きと私が書いた後書きを載せておきます。ぜひ、手に取ってみてください。

<はじめに>
 日本は、1945年8月15日に、アメリカやイギリスなどの連合国を敵に回した戦争に負けて以来、一度も戦争をしていません。310万人ともいわれる、尊い犠牲者を出した反省から、憲法で戦争をしないと決めたからです。その後、世界の国々と友好関係を築き、平和が続いてきたことで経済も発展し、戦後の荒廃から立ち直り豊かな暮らしを実現できました。
 ところが、それから70年以上もたつと、戦争の悲惨な記憶がうすれ、近隣の国々を侵略したことへの反省もなく、憲法の精神をないがしろにして、戦争ができる国に変えようとする力が強まってきています。世界の各地で、いまも戦争や紛争が起こっていますから、いつまた日本がそれに関わらないとも限りません。
 子どもの本に関わる私たちは、将来にわたって戦争の悲劇を子どもたちに味わわせることを断じて避けたいと願います。そこで、全体を8章に分けて戦争と平和を考える本を300冊以上紹介しました。これまでも戦争と平和をテーマにしたブックリストはたくさんありましたが、この本では、コラムを除き2000年以降に発行された比較的新しい本を精選しています。この本をもとに、戦争のない平和な世界を作るには、どうすればいいか考えてもらうとうれしいです。(野上暁)

<おわりに>
 戦争を描いた本なんて読みたくない、と思う方もたくさんいると思います。だって、暗くて、重苦しくて、子どもが笑ってくれないからね、という声も聞こえてきそうです。朝の読書の時間に、戦争が出てくる本はふさわしくないよね、とおっしゃる方がいるのも知っています。
 「だけどね」と、私たち編集委員の五人は思いました。「だけど、戦争が出てくる本も読んでみようよ」と。とりわけ日本の国が戦争に向かおうとしているように思える今、読んでおく必要があるとも思いました。
 それで、戦争と平和に関する子どもの本のブックリストを作ることにしました。私たちは集まって話し合い、どの本を取り上げるかを決めていきました。ほそえさちよさんに編集をお願いすることも決めました。そのうち、「一つのテーマで何点かの本を概観できるようなコラムも必要だね」、「今この本を戦争に向かわせないために、頑張っている仲間たちにも参加してもらおうよ」ということにもなりました。
 今はまだこの日本には、小鳥の声で目を覚ます人もいるかもしれません。働きに行く前に犬を連れて林の中を散歩する人もいるかもしれません。友だちや仲間と楽しくおしゃべりしながらお昼ご飯を食べる人もいるかもしれません。子どもたちと水辺や牧場や公園で遊んでいる人もいるかもしれません。でも、戦争はそういうものの一切を徹底的に壊してしまいます。
 私たちはこのブックガイドをつくりながら、こんな発見をしました。

・ほんとうの戦争って、ゲームとは全然違うということ
・戦争で儲ける人がいる以上、起こしたくなる人もいるということ
・戦争って、一度始まるとなかなか終わらせることができないということ
・戦争で死ぬのは、ほとんどが市民や子どもだということ
・戦争は、殺した方も大きな傷を負わなくてはならないということ
・このブックガイドに取り上げた本には、戦争や平和だけでなく、人間の奥深さが描かれているということ

 ちょっと世界を見わたしてみてください。私たちには見えにくいけど、世界のあちこちに戦争や紛争で日常のくらしを壊されてしまった人たちがいます。生まれてからこの方ずっと戦争しか知らない子どもたちもいます。その人たち、その子どもたちは、私たちとは関係ないのでしょうか? 見ないですますことができれば、関係ないと言えるのかもしれません。でも、私たちの国でつくられた兵器がその人たちを殺してはいないでしょうか? 私たちが選んだはずの政治家が、その人たちの命を奪う手伝いをしてはいないでしょうか? そんなことにも目を向けていったほうがいいと私たちは考えました。
 このブックガイドには、ここに載っている300冊の本の作家・画家たちだけでなく、紹介文を書いたみんなの気持ちもつまっています。そのうえに、読んでくださるみなさんの気持ちものせていただければ幸いです。
 おもしろそうだなと思ったら、このブックガイドで取り上げた作品そのものを手に入れて読んでみてください。本屋さんになければ図書館でさがしてみてください。ブックトークの時に、取り上げてみてください。子どもが手に取れるようにしておいてください。そこから、何かが少しずつかわっていくかもしれません。(さくまゆみこ)


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2016年7月19日 (火)

『白いイルカの浜辺』『ノックノック』が紹介されました

Photo_5 Photo_7 『白いイルカの浜辺』
(ジル・ルイス著 さくまゆみこ訳 評論社)と
『ノックノック』
(ダニエル・ビーティー文 ブライアン・コリアー絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書)
が「女性のひろば」の4月号と5月号に紹介されました。
書いてくださったのは、近藤君子さんです。ありがとうございます。

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『はみだしインディアンのホントにホントの物語』が紹介されました

Photo_3 『はみだしインディアンのホントにホントの物語』

(シャーマン・アレクシー著 さくまゆみこ訳 小学館)がこの7月に出るWWzineで紹介されます。書いてくださったのは、青木耕平さん(アメリカ文学研究者)です。教えてくださったのは岩波の須藤建さん。ありがとうございます。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ブラウン管の向こう側 かっこつけた騎兵隊が インディアンを撃ち倒した」

──ブルーハーツ「青空」

おそらくだが、あなたの頭の中のインディアンは、21 世紀を生きていない。あ

なたは頭の中でネイティブ・アメリカンを過去の遺物だと捉えている。あなた

の思い描くインディアンはiPhone を持っていない。車になど乗らない。あなた

の想像のなかのインディアンは、羽飾りをつけたジェロニモで、西洋文明の外

部に立ち、英語ではない言語で、詩的な警句を口にしている。そして彼/彼女は、

あなたのことを憎んだりしない。

シャーマン・アレクシー『はみだしインディアンのホントにホントの物語』の

主人公であり語り手の俺=ジュニアは、先天的な病気持ちで、歯がガタガタで、

いじめられっこで、吃音持ちで、貧困家庭に生まれ、おまけに──インディア

ンだ。そう、現代アメリカでインディアンであるということは、決してポジテ

ィヴな意味になりえない。彼らは生まれつき囲まれている。保留地という土地

があてがわれ、彼らの大半はそこから出ない。そして、人々(おそらくあなた

もその一人)が勝手に想像し押し付けるイメージの枠にも彼らは囲まれていて、

そこから出ることは、大きな困難を伴う。本作主人公ジュニアはそこから「は

み出す」ことを望み、懸命にもがき続けることを諦めない。

実際にインディアン保留地に生まれ育った著者が2007 年に著したこの自伝

的小説は、同年の全米図書賞を始め、各賞を総舐めした。なぜ? インディアン

が物珍しいから? 政治的に正しい訴えをしたから? そう思ったあなたは、イ

メージの中でインディアンをやはり囲っている。本作が絶賛されたのは、まず

第一にこの小説が無類に面白いからだ。なかなかお目にかかれない、ずば抜け

た傑作だからだ。彼の出自、肌の色、先天的欠陥、そんなもの、最終的にはこ

の主人公ジュニアには関係がなく、この小説の面白さを最終的に決定するのは

それじゃない。ここに書かれるのは、一人のたくましく生きる少年の姿であり、

友情であり、恋愛であり、死であり、未来だ。最高の青春小説なんだ。

「生まれたところや 皮膚や 目の色で 一体この僕の なにがわかるというのだ

ろう」

出自や皮膚や目の色に関係なく、澄んだ目をしたはみ出し者は、いつだって最

高の言葉を持っている。

『バンブルアーディ』

Photo_2 『バンブルアーディ』
が出ました。

モーリス・センダック作
さくまゆみこ訳
偕成社 2016年4月
原書:BUNBLE-ARDY by Maurice Sendak, 2011

春に出た絵本ですが、アップするのを忘れていました。

センダック最後の絵本です。主人公は子ブタちゃんのバンブルアーディ。生まれてからこのかた一度も誕生日のお祝いをしてもらったことがありません。でもそのうち、パパもママもあの世へ行ってしまい(「とうとう ブタにくに されちゃった」)、アデリーンおばさんに引き取られます。そして9歳のバンブルアーディは、初めてアデリーンおばさん誕生日のお祝いをしてもらうことになります。

でも、うれしくてたまらないバンブルアーディは、おばさんが仕事に出たすきに、友だちをたくさん呼んでどんちゃん騒ぎ(この大騒ぎが盛り上がる場面は、『かいじゅうたちのいるところ』と同じように3見開きを文章なしに絵だけで見せています)。

そこへおばさんが戻ってきて・・・。おばさんが 怒り狂う(「きえろ、うせろ、たちされ、でていけー!」)場面も迫力あります。

最後は、すてきなアデリーンおばさんが、「もうぜったい10さいにならないから」と謝るバンブルアーディを、また受け入れてくれます。

私はこのところ児童文学や絵本にみる新しい家族像について考えているのですが、これも「子どものないおばさんの養子になった男の子」を描いている絵本と見ることもできそうです。おばさんがバンブルアーディの試し行動でカッとなった後で関係を再構築していく過程と見ても、おもしろいかもしれません。

書き文字は、わざと子どもが書いたみたいな文字にしてくださっているようです。私はもっときれいな文字の方がしっくりくるのではないかと思ったのですが、センダック関係者のほうは、これがいいと気に入ってくれたのだそうです。
80歳を過ぎたセンダックがつくったとは思えないようなエネルギーが感じられる絵本です。
(編集:広松健児さん 装丁:城所潤さん)

2015年12月29日 (火)

『宇宙の法則〜解けない暗号』

Photo 『宇宙の法則〜解けない暗号』
が出ました。

ルーシー&スティーヴン・ホーキング著
さくまゆみこ訳
佐藤勝彦、平木敬監修
岩崎書店
2015.11.30
原題:GEORGE AND THE UNBREAKABLE CODE by Lucy & Steven Hawking, 2014


ホーキングさんのシリーズは、『宇宙への秘密の鍵』『宇宙に秘められた謎』『宇宙の誕生』の3冊で完結したと思っていた方も多いと思いますが(私もです)、また出ました。今度は、宇宙や天体のことというより、数学やコンピュータにまつわる話に焦点が当たっています。

ある日、地球上のコンピュータがあっちでもこっちでも故障して、インフラは破壊され、交通はマヒし、物流はストップしてしまいます。アニーのお父さん(ホーキング博士がモデルですね)は、対策を打つために首相に呼び出されて出かけ、その間にジョージとアニーは不思議なコンピュータのコスモスを使って宇宙に飛び出していきます。コスモスがいつもと違うのも気がかりですが、やがて二人は、世界を支配する欲望にとりつかれた奇妙な男が量子コンピュータを使って事件を引き起こしていたことを知ります。

ホーキングさんのシリーズは、空想と理論やファクツがうまく結びつき、科学を身近なものに感じられるところがいいな、と思っているのですが、なにせ私は数学が大の苦手なのです。量子コンピュータのことなんて、さっぱりわからないし、普通のコンピュータの原理だって理解しているとは言い難いのです。

なので、今回は、佐藤勝彦先生(自然科学研究所長)だけでなく、平木敬先生(東京大学情報理工学系研究科教授)にも、わからないところを教えていただきました。自分なりには、一応ひととおりわかったうえで、訳したつもりです。翻訳をやっていておもしろいと思えることの一つは、未知の分野のことが少しはわかるようになる、というところです。
(編集:板谷ひさ子さん 装画:牧野千穂さん 装丁:坂川栄治さん、坂川朱音さん)

2015年9月 2日 (水)

『ノックノック〜みらいをひらくドア』

Photo_3 『ノックノック〜みらいをひらくドア』
が出ました。

ダニエル・ビーティー文
ブライアン・コリアー絵
さくまゆみこ訳
光村教育図書
2015.07
原題:KNOCK KNOCK: MY DAD'S DREAM FOR ME by Daniel Beaty & Brian Collier, 2013


アフリカ系アメリカ人の男の子を主人公にした絵本です。「ぼく」とパパは、毎朝「ノックノック」のゲームをしています。パパがドアをたたくと、ぼくは寝たふり。そしてパパがベッドまで来るとぼくはパパにとびついて「おはよう」と言うのです。

ところがある朝以来、ノックノックの音が聞こえなくなってしまいました。ぼくは、パパが恋しくて、手紙を書きます。「パパ、かえってきて。ぼくは パパみたいに なりたいんだ。でも、パパが どんなだったか、わすれてしまいそう」と。

ぼくの手紙は机の上に置かれたまま月日がたつのですが、とうとうある日、パパからの返事が机の上にのっていました。「すまないが、わたしは かえれない」で始まる返事の手紙が。父親の愛情にあふれるこの手紙がすてきです。

この絵本は、作者ビーディーの実体験を元に書かれています。ノックノックの遊びをしていたビーディーの父親も、家族から引き離されて投獄されたのでした。

ビーティーは後書きでこう言っています。「後に小さな子どもたちを教える立場になった私は、多くの子どもたちが投獄、離婚、死などの理由で父親の不在と向き合っていることを知りました。こうした体験に後押しされ、子どもの視点から描いたこの絵本ができあがりました。この絵本はまた、父親をなくした子どもであっても、すばらしい人生を歩むことができるという希望も語っています」
(編集:相馬徹さん 装丁:城所潤さん)

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